◆ 戦国期の村のひみつ ◆
【円海】
「ぶお〜〜〜〜」
【鈴】
「やっほっー! 鈴だよ」
【鈴】
「せんごく一夜づけのだい四夜はせんごくじだいの村についてだよ」
【鈴】
「鈴がしょうかいしちゃうからね〜〜!!」
【円海】
「ぶお〜〜〜〜」
【鈴】
「あれ? どうしちゃったの円海?」
【円海】
「飽きた!」
【鈴】
「ほえ?」
【円海】
なびげぇたぁ役はもう御免じゃ! なんで毎回毎回自分よりも人気投票の順位が上の妹を紹介しなければならないのじゃ!」
【鈴】
「う〜〜ん円海は五位で残念だね」
【円海】
「拙僧も目立ちたいぞ!」
【鈴】
「それじゃ、つかみが終わったところでさっそくいくよ〜〜」
【円海】
「うつけっ! ネタではないわ!」
【鈴】
「ほえ? そんなこと言ってるといつまでたってもはじまらないよ」
【円海】
「勝手にやっておるがいいわ! 何が戦国時代の村の生活じゃ誰がそんなもの知りたがるのじゃ!」
【鈴】
「むううう〜〜〜もういいよ!」
【鈴】
「こうなったら鈴が一人でしょうかいしてみせるもん!」
【円海】
「好きにするがよいぞ。拙僧はここで尺八を吹いておるからの」
【鈴】
「するもん!」
【円海】
「ぶお〜〜〜〜」
【鈴】
「このまえ霞にならったにんぽうで円海をびっくりさせてやるんだから!」
【円海】
「忍法じゃと?」
【鈴】
「はんにゃはらはら、へんにゃか、ほんにゃか〜」
【円海】
「ちょっと待て! なんじゃその怪しい呪文は!」
【鈴】
「す〜〜ずたん!」





















(注:ここからは一部ゲーム画面になります)
























【円海】
「こら〜〜〜〜!!!」
【円海】
「小山内殿ばっかり目立つな! わしもそっちに入れるのじゃ!」
【円海】
「であれば、とっと戻ってくるのじゃ!」
【円海】
「意味無くアップになるな〜〜〜!!!」












【鈴】
「あ〜〜楽しかった」
【円海】
「楽しいものか! 小山内殿に任せていると何をされるかわからんわい」
【円海】
「これ以上目立たれるのはごめんじゃ!ささっと紹介して終わりにするぞ!」
【鈴】
「は〜〜い!」











【円海】
「戦国時代というと虐げられた農民を思い起こすじゃろうがさにあらず。実は戦国期の村々は生き延びるために自衛手段をとることもあったのじゃ」
【鈴】
「望樋村みたいだね〜〜」
【円海】
「いかにも。武装するだけではない。村で所有する城に立てこもることもあったのじゃ」
【鈴】
「すっごーい!」
【円海】
「小山内殿も農民であろう?
村にある城とは農民たちの持つ防衛拠点じゃ。
いざ戦が起こると農民たちは村が所有する城に入り戦に備える。村を荒らしたり人狩りにやってくる敵方の武士に備えるためじゃ」
【鈴】
「いいなあ。鈴もお城欲しい!」
【円海】
「身の丈に会わぬ野望は自らを滅ぼすぞ」
【鈴】
「でも〜、お城欲しいよ〜〜」
【円海】
「松江名物お城饅頭で我慢しておくがよいぞ」
【鈴】
「ああっ! お饅頭だ! もぐもぐ……」

【円海】
「城より饅頭か。浅はかな……」
【鈴】
「おいしい! おいしいよこれ!」
【円海】
「今のうちに続けるか。村の城といってもそんなに立派なものではないぞ。せいぜい木製の柵で囲むような代物じゃろうな」
【円海】
「当然のことながらそのような安物で出来た城は風雨にも弱い。後世まで形を残すことはまずないじゃろう。村の城の跡地を発見するまで研究者の並々ならぬ努力が忍ばれるのう」

【鈴】
「円海も並々だね」
【円海】
「拙僧の胸を見ながら言うでない!」
【鈴】
「ほえ?」
【円海】
「戦国期には数々の人間狩りが行われてきた。軍勢が侵入すれば命を奪われるか奴隷のように使役されるかじゃ。ならば城に篭って戦ったほうがマシではと考えたのじゃろうな」

【円海】
「田畑の刈り取り、放火、略奪など平時であれば重罪じゃが敵地とあらば敵方の兵は遠慮する必要が無い。
ゆえに領主に力なしと断ずれば農民は平気で見限ったのじゃ」
【鈴】
「見限る? 鈴はおにいちゃんを見限らないよ?」
【円海】
「見限ったら別のげえむじゃ。小山内殿に寝取られ属性はなかろう?」
【鈴】
「むう、円海が何を言ってるか解からないよう」
【円海】
「気にするでない。別次元の話じゃ」
【鈴】
「ほえ、そうなの?」
【円海】
「いい加減に話を戻すのじゃ。ちっとも進まんではないか」
【鈴】
「ほーい、村の話だよねえ」
【円海】
「かように近年の研究では村は自衛手段を備えていたと考えられているのじゃ。
決して一方的に虐げられただけではなく、農民達はたくましく反抗したということじゃな」
【鈴】
「でもぉ。円海は滅んだお城の姫様だからぁ、見限られたほう……」
【円海】
「はっ!」
【鈴】
「きゅうっ!」
【円海】
「おっと、小山内殿が急に昏倒してしまったわい!」
【円海】
げすとがおらねば続けられぬ、ここら辺で次回もまたお楽しみにじゃ!」

おまけ


【お蘭】
「おまけのこぅなぁよ!」
【円海】
「何処からとも無く聞こえてきた質問じゃが『遊女の避妊はどうやっていたの?』というものが来ておる」
【お蘭】
「はあーい。遊女は当然のことながら子持ちでは勤まりません。ゆえに妊娠は恥ずべきものとして避けられていたのよ」
【お蘭】
「具体的な方法としては、洗浄したり、丈夫な和紙を丸めて膣内に押し込み殿方の精液が子宮に入らないようにしていたの〜」
【円海】
「今で言うぺっさりぃのようなものじゃな」
【お蘭】
「あとは二月二日にお灸をすると妊娠しないと信じられていたのよ〜〜」
【円海】
「旧暦で言う二月二日は『二日灸』じゃ。無病息災を願ってお灸をする行事じゃが、それにちなんだものじゃろうな」
【お蘭】
「とはいっても完全な避妊法なんてそうはありません。万が一妊娠してしまった場合は堕胎します」
【円海】
「してその堕胎方法とは?」
【お蘭】
「色々あるんだけど、ホウズキを食べたり水銀で出来た薬を飲んだり……」
【円海】
「水銀……下手をすれば死ぬぞ?」
【お蘭】
「だから遊女の妊娠は絶対避けないとね。子供にとっても母親にとっても不幸なのよ〜〜」
【円海】
「みんなもこんどぅむの使用を忘れずにな。拙僧との約束じゃぞ!」
【お蘭】
「以上、おまけこぅなぁでした!」